盃に乾杯!?
私の考えは、
間違っていたんだ・・・。


「行かないよ。」


「何がだ?」


「大学行かないよ。


ずっと死ぬまで
大杉から離れない。」


私は大杉の体に
腕を回した。


「香澄」


「行かないから、
ずっと傍にいて・・・。


もう寂しい思いは、
したくない・・・。」


私はワンワン泣き、
それを大杉はじっと
私を抱きしめていた。


大学に行きたいのは、
ただただやくざから
離れられると思っていた
私の逃げ道・・・。
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