盃に乾杯!?
3日ほどで退院出来た私は、
実家に戻らす、
大杉と一緒にマンションに
帰った。


手を繋ぎ、
離れたくない私達は、
そのまま部屋に入り、
寝室に向かった。


ベッドの端にお互い座り、
大杉は私の肩を持って、
私を引き寄せた。


私は自分の頭を、
大杉の肩に乗せて、
目を瞑った。


「香澄聞いている?」


「うん。」


「絶対に辛い思いを
香澄にはさせないから、
俺の傍に一生いて。


ごめんだけど、
大学の進学は諦めて。」


大杉は弱弱しく、
言った言葉に、
これから本当に大変な
事が起こるんだと思った。
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