盃に乾杯!?
「大五郎の婚約者。」


「あいつの?」


大杉の名前を聞いた
途端に加藤さんの
表情は険しくなった。


「彼女は、
山口組の組長さんの娘さん。


大五郎と婚約をして、
養子になる予定だ。」


お兄さんが、
私の代わりに説明してくれた。


「山口の叔父さん・・・。」


「仕方ないだろう?


大五郎が香澄ちゃんを
気に入って、
親父同士が決めたけどな。」


加藤さんの表情は、
全く変わらない。


むしろ
余計に険しくなった。
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