盃に乾杯!?
「香澄。」


私の名前を呼ぶ
大杉の姿が見えた。


そして大杉も、
加藤さんを見て、
険しい表情に変わった。


「大輔・・。」


「大五郎・・・。」


お互いに握手はしたけど、
険しい表情は変わらずに、
私は見ていた。


「お前の婚約者なんて、
俺は聞いてないぞ。」


「仕方ないだろう?


俺が香澄に惚れて、
親父に頼んだよ。


まあ。
養子になるけど、
香澄がいるから問題はない。」


お互いに警戒心を、
出し合っていた。
< 83 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop