盃に乾杯!?
「彼も君に惚れて、
君の実家に来たそうだ。」


「いつ?」


「さあ?」


私は全く覚えていなく、
大杉も一体何処で、
私を知ったのか教えて欲しい
くらいだ。


「けど、
君のお父さんは、
大輔ではなく大五郎を
選んだわけだ。


君はどちらかと、
婚約しないといけない
運命だったね。」


「うん。」


私は1人娘だから、
養子を貰うのは決まっていた。


「大五郎を選んで
良かったのか悪かったのかは、
香澄ちゃん次第だよ。」


お兄さんの言葉が、
重く圧し掛かった。
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