先生の秘密
第一章 新任イケメン教師登場


朝――。


それは一日の始まりを告げる爽やかな挨拶と清々しい陽光を浴び、
まるでそう平凡な私も主人公級に光り輝ける瞬間。


たとえ、新学期だというのに寝坊して陸上選手顔負けのスピード(さすがに言い過ぎ)で駆け込み乗車し叱られ、

挙げ句の果てに不良には絡まれ、

そこで助けてくれたお兄さんには説教をくらい、

結局登校日初日から遅刻印を押されたとしても、だ。



朝というものはかくも素晴らしい。


わけないしっ!



何だよ、今日は厄日か!?


私は、今まで特に地味過ぎずかといって目立ち過ぎずの丁度いい微妙なラインを保ってきた平凡なんだよ!


なのにいきなりこんな意味分からん一日の始まりになるなんて。



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