先生の秘密
藤島先生はそれだけ言うと、次はお前等が一人一人自己紹介言ってけー、とあまりやる気のなさそうな声で示す。
みんなキャーキャーと興奮した様子で我先にと手を挙げている。
どうでもいいけどこれHR内に終わるのか。
「これじゃいつまで経っても終わんねぇな…。出席番号順に言っていけ」
うん。それが妥当だろうな。
さっきまで手を挙げていた女の子達が不満そうに渋々自席へと戻っている。
変わりに立ち上がったのは、少し地味目の眼鏡っ娘だ。
おおぅ…。キャラ確立してそうなまさにキングオブ委員長ってところだな。
「愛川睦美、です」
「あいかわむつみ、だな」
全員にそうやって確認していく気なのか。
大分時間かかりそうだけど。
そうしていく内についに私の番になった。