先生の秘密
「っていうか数学の係って何するんですか?」
「んー、授業で使う教材とか、荷物持ちとか?」
「何で疑問形…つうか結局パシリじゃん」
「人聞きの悪いこと言うんじゃありませんー。れっきとした学級のお仕事なんだからねー」
「激しく棒読みです先生」
はぁ、とわざとらしくため息を吐いてみる。
別に全力で拒否!とかそこまでは言わないけれど、せめて仕事は少ない方がいいなぁ。
「ま、よろしくな。本庄さん」
…悪い気はしないなんて言ったら、はつか達と同じになるのだろうか。
「あー、学級委員になりたい奴いねぇかー?」
いないだろうな。
このクラスに率先してわざわざ面倒臭いことをしたいと思う人がいるわけ、
「「「「はいっ!」」」」
えぇー…。