先生の秘密
そうこうしている内に教室に着いた私達はやはり代わり映えのしないクラスメートに挨拶をしていく。
黒板にははつかの言う新任教師が書いた字だろうか、男性にしては綺麗な好印象の持てる字で、進級おめでとうみたいなことが書かれてあった。
ちなみに何故書いてあるのが新任教師のものだと分かるのかと言えば、伝統として新しく来た教師は新学期始めの仕事として各クラスの黒板にこういった挨拶文を書く決まりがあるそうだ。
だからといって、この字が必ずしもはつかの言う教師であるとは限らない。
他に新任教師がいればその人かもしれないし。
「担任の先生イケメンだといいなぁ」
「はつかちゃんって本当面食いだね…」
「理解できない」
「ブス専に理解して欲しくないし」