~.*+. FULL MOON .+*.~ 【罪の終わり】
「この店はニャ、悩みを持ってる人を助ける店なんだニャ」

悩みを持ってる人?

助ける?

「どうやって」
私の頭の中には?マークがいっぱいだった。
「助けてほしいかにゃ?」
助けてって・・・
私を加恋先輩のこと?
加恋先輩が私を裏切ったっていうこと?
そのこと、助けてもらえるの?
仕返しできるの?

「とにかく、全て何があったか教えてにゃ」

私は黒猫に全てを告げた。
何もかも、最初から最後まで。
一緒のに食べておごってもらったこと。
理科室のメアドのこと。
部活のこと。
プリクラのこと。
優里を置いて行っちゃったこと。
何もかも、全てーーー・・・

「仕返ししたいニャ?」
「はっはい・・・」
「このことは秘密にしてくれるかニャ」
「はい」
秘密・・・「じゃあとっておきの品物を紹介するニャ」
黒猫は歩きだし、私はついて行った。

「ほらニャ」

黒猫は口で何かを掴み、
下に落とした。

「これは・・・?」
私は鏡を拾った。
古さびた鏡。
ってこれ、割れてるしっっ
私はホコリを手で除けた。
「それは、双子鏡なんだニャー」
「双子鏡?」
「それに自分を写すと、もう一人の自分が出てくるんだニャ」
「・・・はぁ」
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