~.*+. FULL MOON .+*.~ 【罪の終わり】
「きゃああああっ」
魚がビチョビチョと先輩の制服の上にいる。
計画1成功。
「だって髪切るときって髪濡らした方がいいっていうじゃないですかぁ」
先輩は泣きそうな顔で金魚を避けた。

ーーーその頃本物の私は、
国語の時間で教科書を読んでいた。
アリバイがある。

「いやぁぁあっっっ」
先輩は叫んだ。
双子は先輩の髪を・・・

バサッ

バサッ

バサッ

バサッ

切り落とした。
計画2成功。

先輩は泣いた。
すごく泣いた。
でもどうでもいい。
私には関係ない。

「やめてよ!」

先輩は双子の手を叩きながらそう叫んだ。

その頃私は、クラスで休み時間を過ごしてた。
机に座って、クラスの由紀ちゃんと話してた。
もちろん、クラスみんながここにいる。
アリバイは完璧だった。
そう考えながら、話しながら、頭で操作した。

「おねがいっやめて!!!」
先輩の髪はむしゃくしゃにハサミじゃこれ以上切れないほど短くなってた。
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