~.*+. FULL MOON .+*.~ 【罪の終わり】
「きゃああああああああああああああああ」
ーーーその時。
目の横から、動いてる物が見えた。

双子も、加恋先輩も廊下をみた。
「なっ・・・何」
予想以外だった。
理科室の前に、誰か通った。
・・・バスケ部の愛美先輩。
「まっ・・・愛美!!!」
加恋先輩は立ち上がった。
「加恋どうしたのその髪!?」
「舞がっ・・・舞が・・・!」
「舞ちゃんって後輩の?」
「うん舞が・・・ほらそこに・・・」
加恋先輩は双子のほうに指さした。
「舞が私の髪を切ったの!!!」
「は?舞ちゃんここにいないじゃん」
「いるよそこに、ほら!今そこに!」
加恋先輩は双子に向かってまた指さした。
・・・バーカ。
あんたにしか見えないんだよ。
「どこに?」
「ほらそこに!信じて!!!」
「いやっ、離してっ」
「お願い!!!!!」
加恋先輩は愛美先輩をつかんだその時。

バン!

愛美先輩は加恋先輩を突き落とした。

「加恋まじてキモっ。頭おかしいんじゃないの?」
「愛美信じて!」

愛美先輩は一年生の建物のほうに歩いていった。
きっと、私がいるか、確かめにくるんだろうな。
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