~.*+. FULL MOON .+*.~ 【罪の終わり】
「えっ・・・?」
怖いよ・・・
「どういう意味ですか?」
先輩はいつもと同じ表情に戻った。
「ううん。何でもない」
なんか辛い過去でもあったのかな?
まぁ、いいやーーー・・・
八時頃になった。

「そろそろ行こっかー」
「はいっ」
すごく楽しい日だった。
帰る時間になり、私は財布を取り出し、中をのぞいた。
よしっ。まだまだある。
数万入ってる。
お年玉を全部持ってきたからーーー
ゴニョゴニョ・・・
先輩は何故か鞄の中を探ってた。
「先輩、どうしたんですか?」
「えっ、あっ」先輩はなぜか隠すように私にそう言った。
「何でもないよ」先輩はそう言い、財布を取り出した。
私は自分の金額を置いた。
今日は高かったし、この前おごってもらったから、今回はちゃんと払うのが常識だと思ったから。
「あっ!!!」先輩は大きな声でそう言った。
「どうしたんですか?」
「ヤバい・・・お金ないや・・・」
先輩はわざとらしく私に財布の中を見せつけるように財布を開けた。
「ごっ、ごめんね舞ちゃんー」
これってどういうこと?
謝ったてことは、私が払うってこと?
「本当にごめーん」
先輩は悲しそうな顔をしながら私にそう言った。
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