初カレは先生でした。
佳奈side
ん…。
あれ…?
保健室…?
あ…。
倒れちゃったんだ…。
「あ、気がついた〜?」
「…高橋先生。あたし倒れちゃったんですよね…」
「長南先生がお姫様だっこして慌てて運んできたわよ〜。ずっとついてますって言われたんだけどね、大丈夫だからって帰しちゃった。」
「そうですか…」
「…まずかったかしら?」
高橋先生は保健室の先生だ。
お母さんみたいな人で、すごい安心できる人。
勘が鋭いのが、ちょっと難点。
「いえ、全然大丈夫ですよ?」
「あら、そう?寝てるときも、たかひろ〜とか言ってたけど?」
「たかひろって、長南貴裕先生よね?」
「えっ!?あっ…違うんですっ!!その…」
「隠さなくったっていいじゃない〜」
「…あ…、実はですね…」
高橋先生のことはすごく信頼してる。
あたしは、今までの貴裕との出来事を高橋先生に全て話した。