幸せよりも欲しいものは何ですか?
『どっか店入る?冷たいものでも飲もうか?』

「いえ大丈夫です。」

『せめて家まで送るよ。』

「いや本当に大丈夫です。」

『でも顔色悪いし。』

「大丈夫ですから。ごめんなさい。ありがとうございました。」



私は急ぎ足で佐藤さんの横を過ぎ

家へと向かった。


心配してくれたのは嬉しいが、

今はあまり、誰かと話す気分でも無かった。
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