幸せよりも欲しいものは何ですか?
『いただきます~。』

春樹は普通にご飯を食べ始める。


「春樹…感想は?」

『美味いわ。やっぱり生姜焼きは好きだな。飽きねぇし。』

「ていうか、味じゃなくてメニュー…。」


初めて披露した手料理なんて、春樹が覚えてるわけない。

期待なんかしてないけど、なんか気付いて欲しい。

将来を考えず、ただ純粋に好きという気持ちだけで一緒になってた私達の事を。



『あ?メニュー?』

「…5年前、ちょうど春樹に手料理を初披露した時でさ…、当時と同じメニューにしてみたの。」


『そうだっけ?知らねぇ。』



…うん、いいんだ。

期待なんかしてないし。

その後私達は春樹の荷物を運び、

愛結は別室寝て、私と春樹は労働後のビールで乾杯をした。


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