幸せよりも欲しいものは何ですか?
「いかないで…。」


いきなり子供のように泣き出す私。


…と、急に目の前が真っ黒になる。






あぁ…春樹の上着だ。



春樹が私を包んでくれているんだ。



少し春樹が離れ

私達は目が合う


言葉を発する間もなく

何かに引きつけられるかのように

私達は口付けた。



ずっと

唇が離れ無かった。



いつもよりも長いキスが


これが最後だと
教えられてる気がして



余計に

辛くなる。

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