幸せよりも欲しいものは何ですか?
春樹は1人暮らし。
まともな料理もしないから、全然栄養取れてない。

だから、私が料理を作ってあげた。


私は 家族以外の人に
手料理をあげた事ないから、凄く不安だったのにね。


春樹が一口食べて

『おいしいんだけど!!』

そぅ言ってくれたよね
ありがとう。


それでも 本当に美味しかったのか不安になってると

『わかるしょ!! 俺がベタ褒めして女の子の機嫌とると思う!? まずかったらまずいって言うから。俺、女だからって気使わねぇよ?』


確かに…。


春樹は私に対して、褒めるという事を滅多にしない。


ただ、料理に関しては
何度も褒めてくれた。


だから私は その日から料理をいっぱい覚えようと頑張ったよ。

もっと色んなメニューを食べて欲しくて、私は作れる品数を増やしていった。


春樹は、仕事で体疲れてるから、私はマッサージを勉強した。

春樹がタバコ吸う女性はあまり好きじゃないって言うから、すぐにタバコを止めた。

濃いメイクよりナチュラルが似合ってるって言うから、メイクを変えた。


春樹が喜ぶなら
私は変われた。


それが私の喜びでもあったんだよ。


今の私は
春樹がいてこその私で
春樹が居なくなったら
私は私じゃいれないよ。
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