幸せよりも欲しいものは何ですか?
家に着き、布団に入る。


「…っ!」



声を殺して泣き続けた。


素敵な人だった。

大好きだった。


愛していた。






すると、聞き慣れた携帯の指定着信音が鳴る。

春樹から電話だった。


『なんか自分の気持ちを伝えるのが苦手だけどさ、たまには伝えてみようかなって。

俺がもう少し、大切にしてやれたらこんな形にならなかったのかなと思うとさ。

柄にも無く寂しいとか思ってしまったよ。


でも、これからは良い友人として仲良くしていこうな。』

「うん、元カノの事でうるさく言ってしまってごめんなさい。」

『気にしてねぇよ。てかよく一年間も耐えたな…。本当に申し訳無かった。』


私達は近いうちに飲みに行こうと約束して電話を切った。


また、涙が溢れた。


目が痛くなるくらい、私は泣き続けた。


大好き…


出会えて良かった…

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