幸せよりも欲しいものは何ですか?
もちろんキスを繰り返すと、今度は私の体に触れてきた。


春樹の手が私の服の中に入ってく。



さすがに受け入れてはいけないと思い、私はやっとの思いで春樹の手を抑えた。


『…。』


春樹は手を止め、何も言わず、また歌を歌う。



でも、抑えきれなくなった春樹は、再び私の体を触り始める。




「春樹…止めよう。もう終わりにしよう。」



私の抵抗は抑えられ、春樹は激しく体を触り続け、私は1人果てた。





抵抗が甘かったと言えば甘かったんだと思う。



だって完全に拒否るほど、気持ち冷めてないよ。


でもこのままじゃ、何も変わらないよ私達。




その後も春樹はお酒を飲み続けた。



いつもよりも全然量が違う。



私はもう危険な香りを感じただけじゃ終われなかった。


もう誘惑の罠にはまっていたんだ。




全力で逃げようと思えば逃げれる罠だった。


私は罠が目に見えていながら、いけないと思いつつ足は止まらなかった。

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