いつだって…
手術
ある日、朗報が入った。
「公也!ドナーが見つかったって!これで手術できるよ!」
この声は恐らく公也に届いていない。

数日前からずっと寝ているから。

でも、これで公也が助かると思ったら私まで治った気分だ。

そして、手術当日。
「公也、頑張ってね。ここで待ってるから」

公也には両親がいないため私が親代わり。

手術は9時間にも及んだ。

手術室の灯りが消えた。
「先生、公也は?」「手術は成功したよ。もう大丈夫。希蘭さんも病室に戻りなさい」
「はい、ありがとうございます!」

手術は成功!
これで発作も起きなくなるという。

「公也…よかったね」
「希…蘭?」
「公也?」
「心配…かけて…ごめん」
「いいの!早く元気になろう」
「ありが…とう」

でも、神様はいじわるだ。

せっかく公也が治ったのに…
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