爆走★love boy2
でも、お店に入って席に案内されると、その手は離れてしまう。



私は残念に思いながら自分の手の平を見下ろした。



店内には静かな中国語の音楽が流れていて、


まぁるいテーブルの横には隣のテーブルと区別をつけるように大きな屏風が置かれていた。



勇ましいトラの絵が描かれている。




何組かのおばさん連中で店の中はガヤガヤとうるさく、私はそこでまたホッとした。



普通に会話しても平気みたい。



「なにがいい?」
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