爆走★love boy2
☆☆☆

その翌日、先輩はいつものように私を教室まで送ってくれて、小さく手を振って歩きだした。



私はその後ろ姿を「ほぅ……」と、見ほれるような溜息を吐き出して見つめる。



「なぁに乙女な顔してんのよ」



そんな私の肩を後ろからつついてきたのは、親友と呼べるそんざいになっている丹加ナナミ(ニカ ナナミ)だ。



「別に、乙女なんかじゃないよ」
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