爆走★love boy2
先輩が、小首をかしげつつ私の次の言葉を待っている。



私は恥ずかしくて、口ごもってしまう。



『どうして、私には手を出さないの?』



そんなこと口が裂けても言えないだろう。



先輩はその沈黙で次の言葉を察したみたいだったけれど、「なに?」と、さわどらしく訪ねてくる。



こんな時にまで遊ばれちゃってる自分に、なんだか情けなくなってくる。
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