爆走★love boy2

おおよそ、この龍ヶ崎に似つかわしくない外見であることは間違いない。



「はじめまして」



声の調子は私やナナミよりもワントーン高く、暗くて地味な外見とギャップがあった。



「はじめまして」



手を差し出されたら、それに答えるしかない。



私はおずおずと右手を差し出し、彼女の冷たい華奢な手を握った。