爆走★love boy2
昔を懐かしむような目をして、そのお姉さんはスラッとそんな爆弾を私へ投下したんだ。



半分口に入れていたパンが、ポロッと膝の上へと落ちる。



「噂、本当だったんですか……」



「ふん。ほう」



口いっぱいにカレーパンをほおばり、『うん、そう』と、うなづく美人さん。



名前はさっき聞いたんだけれど、自分とはかけ離れているその人の容姿に見惚れていたせいでほとんど聞き取れなかった。
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