爆走★love boy2
私は小さく呼吸を繰り返し、先輩の手を握り締めた。



先輩はチラリとこちらを振り向いて、握り返してくれる。



手を握るくらいいつもしてるから、特に驚いた様子はない。



でも……。



私はグイッと先輩の手をひっぱって、小道へと入ったのだ。



「亜美!?」



さすがに驚いて目をまるくする先輩。



自分が笑われていると感じるのは、自分のせい。



だとすれば、私が変わればいいんだ。

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