爆走★love boy2
「大丈夫です」



そう言うと思って、私はカバンに私服を詰め込んできたのだ。



自分の分は着替えやすくて女度のあるワンピース。



先輩の分は、お父さんのTシャツを持ってきた。



制服のズボンは、着替えなくても不自然じゃないと思ったから。



「そこまで用意してるとはなぁ」



先輩はそう呟き、苦笑する。



「これはもう断る余地がないみたいだな」



もちろん。



それを見越して用意したんだもん。
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