爆走★love boy2
スクリーンに照らし出された先輩の横顔はとてもきれいで、


まつげがながく、時折瞬きをする瞬間にまで見入ってしまいそうになる。



「どうした?」



映画に全く集中していない私に、先輩が声をかけてきた。



「いえ……」



周りでは時折チュッというリップ音が聞こえてきて、私はドキドキしはじめる。



いい雰囲気になりたくて強引にさそったものの、



実際、こんなに大胆なカップルたちがいるとは思っていなかった。




リップ音が聞こえるたびに胸の奥が熱くなっていって、心臓のうさぎがぴょんぴょん跳ねる。

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