爆走★love boy2
一度変に意識してしまうと、私の思考回路は完全に先輩のところへとひた走るようになってしまう。



大きなスクリーンの中からチカチカと光が動き回る。



それを横目で見つつ、私はジッと先輩の横顔を見つめていた。



そのまま先輩の横顔を記憶して、別の場所でデッサンできるほどの長い時間見つめていた。



でも……。



先輩は時折首をかしげるようにストレッチしながらも、スクリーンから目を離さない。


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