爆走★love boy2
私はキュッと眉間にシワをよせて、せわしなく手をこすりあわせた。



十分湿度はあるはずなのに、唇がカサカサに乾いている気がして、ペロリと上唇をなめる。



まわりのカップルたちは暗闇という場所を最大限に利用して、


いけるところまでいってやろうという感じすらするというのに、先輩はなんなのだろう?



周りのことはもちろん。



私のことさえ眼中にない様子だ。



どうしよう……。



下心丸出しだった私はため息を吐き出す。
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