Kiss Hag Me
運命の入学式へ…
桜が舞う中私はお兄の高校に入学することになった。
お兄は、「学校楽しい」っていってるケド私は馴染めそうにない…
今年のお正月にアメリカから帰国したばかりだからまだ全然日本の雰囲気に慣れない…
あんなに小さい頃好きだった赤飯までも今ではもう口に合わない。
「あんなに好きだったのに…」
少し悲しくなった…。
「夏美早くしないと遅刻するぞ!」
というお兄の声にふと現実に戻った。
「あっっ今いく」
新品のかばんをあちこちにぶつけながら階段を駆け降りる。
「今日は夏美の晴れ舞台だからお母さん念入りにお化粧しちゃった☆☆」
「ママかわいいよ」
「ありがとう」
ママは本当に若い(精神年齢が…)(笑)
「じゃあ俺夏美と先行くわ」
小さい頃のようにお兄は私の手を引いてくれた。
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