愛歌〜愛編〜






「ただいまぁー。」

「あら、早かったじゃない。」

「うん。」

私は自分の部屋へ入ると窓を開けた。

ほら。

やっぱり。

ひろちゃんがベッドの上で寝ていた。

私は化粧箱の中から小さな鏡を取り出す。

窓のところに鏡をおくと光が差してひろちゃんの部屋の中に光が届いた。

眩しくなったのだろうか。

ひろちゃんはゆっくり起きてこっちを見た。

ドキん。

心臓がはねる。

ひろちゃんは寝起きが悪い。

そして…

寝起きは色気がありすぎる。

それは中学2年生のとき、私の家族とひろちゃんち家族が一緒に旅行に出かけたとき知った。






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