Dear my friend
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『高校生になっても
大人になっても
おばあちゃんになっても
ずっと‐
ずぅっと‐
友達でいてね?』
最近のあたしたちの口癖。
あたしたちは、
中学三年生になっていた。

めいは、相変わらずで、
あたしも相変わらず。
けれど唯一変わったことは、
大好きな先輩が
卒業してしまったこと。
仕方ないことだけれど
寂しさとプレッシャーが強かった。
でも、
楽しさは、相変わらず。
それがあたしの心を楽にさせてくれた。
後輩の晴琉(はる)ちゃんに一年生の竜(りゅう)くんと亮(りょう)くん
そしてめいとあたし
このメンバーが今のトロンボーン。
卒業間近のある日
あたしとめいは、
最後だからといって一緒に帰った。
その帰り道
どこか寂しくて、切なくて、
夕日があたしとめいの影を
引き立てた。
「なんかさ、寂しいね…」
しんみりとした雰囲気に突然めいは、
ポツリと言った。
『うん。あたしたちっていつから友達になったんだっけ?』

あたしの一言からはじまった物語。
めいに三年間分の思いを伝えます。
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