たんぽぽ

「なんかネガティブなこと考えてない?」

「えっ!?」

「すぐ顔にでるんだから分かるし!!」


「そっそう?」

「うん。中学から一緒なんだよ?そのくらい分かる!!んで、何考えてたの?」


梨子にはお見通しみたいだ。


「んと、梨子みたいに可愛くないから、好きになってくれる人なんかいないんじゃないかなって…。」


「何回か告白されたことあるじゃん!!」

確かにある…。


でもそれは、いつもお菓子を食べているポッチャリ男子や、いつもゲームをしているオタク男子で、好きになれそうになかった。


「いや、あれは…。」

「しかも、沙弥可愛いじゃん!!何で自分で気づいてないのか不思議だよ!」


梨子に誉められて照れてしまった。

「だから自信持ちなって!!」
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