教えて?センセ。
「…彼氏?」



信哉は少し困ったような笑顔で聞いた。



「信哉…」


「俺は愛美の幼なじみの高田信哉です。」


「よろしく。」



き…気まずい。
ひたすらに気まずい。
あたしは祈が早く来ることを願った。



「……」


「……」


「♪〜…」



蓮くん1人鼻歌を歌っている。



「愛美、ごめん…トイレ行って来る」



痺れを切らしたように信哉はトイレに行った
時間は思ったより進んでいなかった。



「…愛美。」


「なに蓮くん…」


「俺がデート?って聞いたとき信哉といたんだろ」


「…なんで?」


「前に言ってた男もんの香水の匂いあいつと一緒だった。」



そりゃ気づくよね……
蓮くん勘鋭そうだし…。



「あの日に告られたの。それだけだよ?」


「当たり前だろ…」



そういって蓮くんは軽いキスをした。



「…軽いやきもちな。もう気にしてない」
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