教えて?センセ。
―第10章―
―信哉side―


「ねぇ信哉今日変だよ」


「なにが。」



俺は伊藤に少し冷たく聞いた。



「なんかつっかかってない?蓮くんに」



まあ実際そうだし。
あいつから愛美奪いたいし。



「なんかあった?」


「なんもねーよ。ただあんま気が合わないかな。」


「そんだけかあ。」



伊藤はぐったりと座り込んだ。
俺はその横に座る。



「はあ……遅いね。あの2人。2人でラブラブしてんのかなー。あのまま2人でどっか行っ…信哉?」



そんなことさせてたまるかよ…
俺は立ち上がった。



「どこ行くのさっ」



走り出す俺にはもう何も聞こえなかった。

―信哉side END―
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