教えて?センセ。
斎藤先生はあたしの横に座った。



「大丈夫?」


「はい…。」


「…あなた蓮先生と同じ匂いだわ。」



斎藤先生は目を丸くした…



「………匂いが移るようなこと…」


「香水が…同じなんです……」



あたしはアトマイザーをカバンから取り出して斎藤先生に渡した。



「…いいわね。」



斎藤先生は遠くを見つめた。
< 89 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop