傷の行方
彼の家は特別だということ



亡くなったお祖母さんは



どれくらい有名な人なのかわからないが



亡くなった翌日には



ヘリコプターがとてもうるさかった



彼の実家の方で飛んでいた



そして 大きな道路が



かなり渋滞していたのだ



警官があちこちにいて



誘導している



きっと来ている人の



護衛も兼ねているのだろう



彼は全然眠っていないと言っていた



私は心配でたまらなかった



無事にすべてが終わり



連絡が取れるようになったのは



お祖母さんが亡くなった日から



10日ぐらい経っていた日の夜だった



彼は痩せてしまっていた



気疲れだと言った



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