傷の行方
私は無言で抱きしめた



彼はよくしてくれたお祖母さんの死に



悲しむ時間もなかったと言った



いつもの川沿いに行き



車の中でシートを倒して



私はたくさん キスをした



そして 車の中で抱き合った



優しい彼のすべてに



身も心も捧げた



精一杯の愛情で彼を包んだ



それから ホテルへ行き



また抱き合った



彼は私が2人目で



すごく緊張していた



最初の人に 早いと言われたことが



ショックだったと言っていた



早いとか 遅いとか



そんなこと 関係ない



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