傷の行方

彼がしてくれたこと

私との時間を少しでも多く



一緒にいられるようにと



彼は何度もお見合いを断っていた



私の為に彼が作ってくれた時間



その時間ももう



限界がきた頃


彼は婚約した



やはり最初の人と同じような


どこかのお嬢様のような人らしい



婚約したにも関わらず彼は


私のところにきていた



私は不倫は絶対にどんなに



気持ちがあっても


許せない



そのことを彼は良く知っているからか



婚約はあくまでも



結婚したことではないといった



私の心は揺れた



どうしたらいいのか


自然にまかせようと思った



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