傷の行方
10代
私は産まれた時



父親がいたから


かなりお金持ちの


かなりお嬢様育ちだった



けれど離婚後は



かなり貧乏な状態になった


その方が幸せだった



会いに来る父親の車は



運転手付きベンツだった


もちろん珍しがられた


私は恥ずかしかった


父親は愛人が何人かいて


私は愛人達から


毎日のように


電話で嫌がらせを


受けていた



学校でのいじめは


経験したことはないけれど



女からの嫉妬の嫌がらせは


小学生の時からだった



だから私は


女が嫌いだった



感情で生きる動物



私には小さい時から


反面教師がいた


その影響で


感情をださないで


過ごしていたのかもしれない


それは 憎しみに変わり


復讐を考えていた



父親と愛人達への



復讐


その時の私は


まだ ランドセルを


使用していた


他の子達は


自分だけの為に


過ごしているのにと


羨ましく思っていた


私は復讐の日を


毎日考えていた


憎しみからは


何も生まれないのに


そのことを知ったのも



彼のおかげだった
< 19 / 210 >

この作品をシェア

pagetop