傷の行方
だから私が時々


あっちの世界の人間になってしまった


と思う時は自分が言葉を暴力的に使用した時で


そんな日は自分に痛みが跳ね返ってきては



手首を切ったりしていた



私にとって言葉というものは


とても大切なものなのだ


醜いものを毎日見るのは辛い


暴言は仕草にもでる


乱暴な物の扱いや


貧乏ゆすりや


眉間のしわ


こんな顔にはなりたくないと思った


だから私が主任に何かものを言う時は


主任が受け取る言葉としては


すごくいやみに聞こえたかもしれない


「ちょっと俺かみさんが


今日産婦人科行くから付き添いで


遅れるから」


と電話がくれば



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