傷の行方
信用
この世で信用できないもの
それは父親と医者と政治家
私は持病がある
昔からリンパ腺がとても弱く
すぐに腫れてしまったり
熱をだす
夜中私はあまりの高熱で
タクシーで救急病院へ向かった
その病院で すぐに検査をするという
何とか点滴で治ってくれれば
そう願っていた
弱りきった私に医者が
「横になってください」と言った
横になると医者が
看護師に言った
「ここはいいから」
そして慣れたように
看護師は「わかりました」と
いなくなった
男の先生と二人だけだ
ドアの外には母親が待っていたが
声など聞こえない
それは父親と医者と政治家
私は持病がある
昔からリンパ腺がとても弱く
すぐに腫れてしまったり
熱をだす
夜中私はあまりの高熱で
タクシーで救急病院へ向かった
その病院で すぐに検査をするという
何とか点滴で治ってくれれば
そう願っていた
弱りきった私に医者が
「横になってください」と言った
横になると医者が
看護師に言った
「ここはいいから」
そして慣れたように
看護師は「わかりました」と
いなくなった
男の先生と二人だけだ
ドアの外には母親が待っていたが
声など聞こえない