傷の行方
恋愛不信
私は完全に


「恋愛」


というものについて不信を抱いていた


こんなにも


悲しい想いを「恋愛」と呼ぶのか?



いつしか16歳の私の胸には



恋愛なんかなんの価値もない


目に見えないものの方が


大切だって思っていた私が馬鹿だったと


思い始めた



すべてはお金



「恋愛って肉体関係だけでしょう?」



自己満足


それだけなんだって思った



もう人形になることはしない



もうこんなことしない



そう誓った


そして憎しみが




込み上げてきた



男なんか



女なんか



人なんか



って
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