傷の行方
姉に託した夢
高校生活は苦痛だった



本当に過ごしにくい環境だった



けれど 勉強は楽しくて



別に友達とかはどうでも良く



とにかく学校では勉強をして



急いで帰ってアルバイトして



夜中に眠っての繰り返しの日々だった



アルバイト代7万円は



家に入れた



私の家は父親と離婚後は



かなり貧乏だったので



お金を入れないと家族が



生活できなかった



姉が高校を卒業した



働き始めたが夢があった



トリマーになるのが



姉の長年の夢だった



けれど学校へいくことはできない



高校を卒業したら



家を出なければならない



そういう決まりがあって



姉は家をでたら



夢を諦める他なかった



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