傷の行方

ひとりの時間

高校2年を2回やって



私は先生の言葉もあって



退学した



コンビニのアルバイトは辞めて



ラブホテルのベッドメイキングの



アルバイトだけ朝から夜までやった



早朝の1時間半のバイトも始めた


同棲している彼とは



ただ付き合うことをせず



急に一緒に暮らしたから



約1年経っても 緊張感はあった


彼は今までの付き合った人や



遊んでいた男達とは



全然違っていた



私は病気になってから



ひとりになる時間が



必要になっていた



考える時間ではなく



ひとりの時間が必要だった



家族も彼も誰もいない場所を



探していた



ひとりの時間がないと



苦しかった



理由は簡単なことだ



ずっとひとりの時間が多かったから



窮屈を感じてしまったのだ
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