傷の行方

気持ちの整理

社内恋愛は禁止ではないけれど


あまり堂々としてはいなかった


だから他の人に気づかれることもなく


過ごしていた



彼と休みをあわせるのは簡単だった



彼はアルバイトで私は社員



そして部署が違うから



シフトがまったく一緒でも



気がつかれなかった



仕事へ行けば彼がいて



毎日がとても楽しかった



私の家に呼ぶことはしなかったけれど



仕事が終わってから一緒に



食事に行ったり



休みの日は川を見に行ったりした



ゲームセンターへ行ったり



今まで私が知らない



たぶんすごく



一般的な遊びを教えてくれた



デートというものも



一緒に同じものを買ったり



服を選んだり



カラオケで大騒ぎしたり



新鮮で楽しかった





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