そこには1人の男の子が立っていた。

あ・・・彼は確か・・・北川君・・・。
『北川君・・・』

「一瀬?なんでここにいんの?」

そういって首をかしげた。

『あ・・・教科書とか・・・忘れちゃって』

そういうと

「そっか・・・なんか一瀬ってさ、忘れ物とかしなさそうなのにな」

そういって、少しわらった。




思えば・・・これが彼との出会いだったかもしれない・・・



この時、あたしが忘れ物をしたのも全部、彼に出会うためだったのかもしれない。


あたしに・・・もう一度、チャンスをくれたのかもって思った。


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