「早くしろ!!」

店員は、店の奥に行ってなかなか戻ってこない。
痺れをきかせた男達は銃を上に向け、一発打った。
そりゃーもう・・・耳がどうにかなるんじゃないかってくらい大きな音が鳴った。
まわりにいた人達は悲鳴をあげ、中にこもっていた店員もその音で出てきた。
「早くしろ!だせ!!」

だが、店員の手にはなにも持たれていない。
「どうした!金をよこせ!!」
「・・・すいません・・・いくらですか?」
「100万だ!」
「100・・・万・・・ですか・・・」
「早くしろ!こいつがどうなってもいいんだな?」

あたしは怖くて、言葉が出なかった。
「今もってくる!」
慌てた店員はまた中に入った。



しばらくして店員が戻ってきた、片手には大きな袋を抱えて。

「これでいいか?」
「見せろ!」

男2人のうち、1人がその袋に手を伸ばす。
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